お金を稼ぐことは本来ロールプレイングゲームのようにゲーミングの要素があると思うのだが、全然楽しくない。 例えば、経験を積んでレベルアップする、出来ないことが出来るようになり行動の幅が広がる、クエストを達成して通貨を稼ぐなどゲーム要素が存在しうると考えている。現にベンチャー企業の経営者など、楽しんで経営している層も存在しているはずだ。
何故楽しくないかというと、
時間の束縛
まずは、朝何時からというように就労時間が決められている。これを守れないと労働者はある種のペナルティがあると考えている。
労働時間は本来、労働者を守る為の条件であるべきだが、雇用者は開始時間からの労働を必ずもとめ、終業時間の必然性に対してはその厳しさを自身に向けない。遅刻には厳格なのに打ち合わせ時間をオーバーしても会議が終了しないケースなど思い当たる節がある人も多いのではないだろうか。その為、労働者は遅刻というキーワードを常に意識しなければならない。これでは、楽しむより先ず、"行かなければならない"という意識になってしまうのではないか。
成功を体験できない
次に労働者の賃金を固定費と捉えている為、何を達成したら賃金が上がるかを示していない会社がある。ゲームのようにどこまで経験を積めばレベルが上がるかが分かるの対極である。もちろん評価制度がしっかりした会社も沢山あるのだが、無い会社も多いのではないだろうか。
奉仕の精神と余計なプレッシャー
日本国はお金を稼ぐことに対して、何かお客や上司、会社に対して奉仕の精神を求める傾向に感じる。三波春夫さんも誤った解釈を正したのだが、有名なフレーズ"お客様は神様です"の言葉が一人歩きしたように、何かお金を稼ぐには、頭を下げて許しを乞うことが 当然かのような常識となっている。まるで謝ることが仕事と言わんばかりに。こうなってくると、"お金を稼ぐ"という行動は生活する為だけの目的になってしまうのではないだろうか。
どこぞの社長は起業するまでの、また起業直後の苦労話しをさも美談のように話し、「俺はこれだけ苦労したんだから、お前らは意識が甘い。しっかりしろ」的な発言をするが言語道断である。従業員を守る立場であるはずの会社の長が従業員に対して、血の出るような苦労して利益を納めろと言っているのである。当の本人はハイリスクに応じたリターンを得れたわけだが、従業員達はその努力に見合った報酬は得られるであろうか?迷惑きわまりない話しである。
本来お金を稼ぐということは楽しいことであると信じたい。成長して行く実感と成長に応じてのフィードバックがあれば十分楽しめるはずだ。働くことに夢を見れる国になることを願っている。
と色々御託を書いたけど、話しが通じない人間に叱責されるのが一番のストレスだよね。
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